心が温かくなる絵本と言えばこれしかない!「いろいろ1ねん」

こんにちは。SHIORI BOOKSめぐみです。

本日ご紹介する本は「いろいろ1ねん」という絵本です。

野ネズミと木の友情の1年を描いた、すこしかわったこの絵本はボリュームは少ないけれど、丁寧に選ばれた言葉がみんなの心を温めてくれる名作絵本です。

パラパラめくって、私たち人間も一年の友情を振り返りましょう!

もくじ

「いろいろ1ねん」ってどんな本?

  • 著者:レオ・レオーニ 訳:谷川俊太郎
  • 初版年月日:2000年1月
  • ページ数:25ページ
  • ジャンル:絵本

のねずみ(野ネズミ)のふたご、ウイリーとウィニーが、1月1日の新年に木のウッディと出会い友だちになります。

それから毎月ふたごはウッディに会いに行って、1年を通して友情をはぐくむストーリーです。木であるウッディの形に合わせた細長い絵本です。

この絵本を手に取ってほしい人

積まれたカラフルな本

読み聞かせの絵本を探している人

のねずみのふたごと、木のウッディの3にんが交わす言葉のチョイスやリズムが心地よいです。読んでいる人も、聞いている人もつい微笑んでしまうでしょう。ページ数が少ないこともおすすめです。

レオ・レオーニさんのファン

小学2年生の教科書で紹介されている「アレクサンダーとぜんまいねずみ」や、「スイミー」、「フレデリック」などで著名な作者ですが、そららに比べると、本作はあまり知られていないのでは。隠れた名作です。

私が大好きなページ

日が差す美しい森

11月のページ


ふたごののねずみは、友だちのウッディにわたすクリスマスプレゼントについて話しています。
ウィニーが「いちばんいいものをあげなきゃ」といって、ねずみの発想らしくチーズをあげるのだと、ウィリーに話します。それを聞いたウィリーは、「木は チーズなんか、たべないよ」ともっともらしいことを言いますが、続けてウィニーは笑いながらこう言いました。

「わかってるわ」「でも、たいせつなのは、きもちでしょ」

「いろいろ1ねん」(P22-23)レオ・レオーニ 訳:谷川俊太郎
めぐみ

「ウィニー、わかってるなーー」とこの場面を読むと、嬉しくてニヤけてしまいます。


私が小学6年生で引っ越すことになった時、近所の友だちがマンガの単行本をくれました。それは新品ではなかったですが、その子にとっては大切なものだったはずです。私もそのマンガは好きだけど、その巻だけ持っていないことも知っていたのでしょう。大切なのは見てくれでなく気持ちだということを小学生の時点で、友人はわかっていたのだと思います。どんなおとなになっているのかなあ。

12月のページ

いよいよクリスマスの日。
ウィニーは、ウッディに何をプレゼントしたでしょう。ほんとうにチーズをあげたのでしょうか。

ウィリーが「さいてい!」といった。でも、ウッディは、わらいだした。「わたしに ぴったりよ!」

「いろいろ1ねん」(P24-25)レオ・レオーニ 訳:谷川俊太郎
めぐみ

ウィニーがウッディに何をプレゼントしたか気になる方は、ぜひこの絵本を手に取ってみてくださいね!!

まとめ:あたたかい絵と文章に癒される

色鉛筆で絵を描く女性

この絵本は、母が大人になった私にクリスマスにプレゼントしてくれました

おとなも子どもも、しあわせな気持ちにさせてくれる、レオ・レオーニさんの絵、そしてウィットに富んだ谷川俊太郎さんの訳は、ゴールデンコンビだなあと思います。

私がおばあさんになっても「今年もいろいろあったなあ」と、1年の終わりにこの作品を読んでいるような気がします。

めぐみ

今年ももうすぐ終わりですね。ウィリーとウィニーみたいな出会いはありましたか?

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