家族の正しい年越しを絵本で見て学ぼう「じょやのかね」

こんにちは。SHIORI BOOKSめぐみです。

今回ご紹介する絵本は、「じょやのかね」です。

作者のとうごうなりささんは、私の大すきな作家のおひとりです。

このSHIORIBOOKSではこれまで「きょうはたびびより」と「アオサギのさかなとり」をご紹介しました。とうごうさんの魅力のひとつは、絵の技法が多様なこと。今回の作品は“版画”です。

黒と白の2色だけで表された今回の作品は、大みそかの厳かな雰囲気とシンとした凍てつく冬の空気が感じられます。

もくじ

「じょやのかね」ってどんな本?

「じょやのかね」の表紙イメージ
https://www.fukuinkan.co.jp/
福音館書店HPより画像転載
  • 著者:とうごうなりさ 
  • 初版年月日:2017年11月
  • ページ数:32ページ
  • ジャンル:絵本

1年の最後、大みそかの特別な夜。両親と妹と4人家族のぼくは年越しそばを食べたあと、お父さんとふたりでお寺へじょやのかねをつきに出かけることに。

「あたらしい年がくるのを絶対に見逃さないぞ!」とぼくは意気込みます。たくさん着込んで防寒対策もばっちり、キリっとした顔つきでお母さんに見送られて家を出発しました。

お寺では甘酒を飲んだり、おみくじを引いたり初めての経験ばかり。肝心の新しい年はやってきたのかな。

こんな人に見てもらいたい絵本です

ほんのイメージ画像

授業で版画を彫っている小中高生

版画作品のイメージトレーニングにぴったりの作品です(私は苦手だったなあ)

ゆっくり年末をくつろいでいる方

1年間お疲れさまでした!まだ諸々終えていない方は、この絵本を読むことを目標にがんばって!(私も)

印象的なシーンとフレーズ

初詣のイメージ画像

絵本なので、実際にページをめくってみて楽しんでください。

「あけましておめでとう」

みんなが くちぐちに いいだした。

あたらしいとしが きた。

ぼくは いそいで あたりを みまわした。

「あけましておめでとう」パパと ぼくも いいあった。

あたらしいとしは どこに きたんだろう。

じょやのかね(P20.21.22) とうごうなりさ 
めぐみ

発想が子どもらしいですね!

めぐみ

ぼくが家を出たときは、キリっとした引き締まった表情で歩く後ろ姿(P9)には緊張感が、無事新年を迎えて家路に着く後ろ姿(P32)は、ひと仕事をやり終えたような肩の力が抜けたような背中に感じました。
これを表現できるとうごうさんは、すごい!

まとめ:初詣に行っていますか?

結ばれたおみくじのイメージ

私自身は、大みそかに除夜の鐘を突いたり、初詣にいったことはこれまでにたったの2回か3回しかありません。(40回以上も経験しているのに!)

初めて行ったのは、絵本の男の子よりすこし大きい小学5年生の時。祖父母の自宅で、紅白歌合戦を見ながら過ごしていたのですが、一人、二人と寝て最後まで起きていたのは父と母と私だけ。さほど遠くない大きな神社へ3人で歩いてお参りに行くことになりました。

夜で冷え込んでいたにも関わらずたくさんの人が集まっているのに驚き、しかも3人姉妹なのに両親と私だけで出かけるなんて滅多にないことなので、特別な気分でした。

出店で焼き鳥を買ってもらったり、おみくじを引いてそれが大吉!思い出深い1年の終わりと新しい年の始まりでした。

めぐみ

今回も最後までお読みいただき、ありがとうございました。
2022年もあと少し、みなさまお元気にお過ごしくださいね。

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