黒柳徹子の代表作「窓ぎわのトットちゃん」

こんにちは。SHIORI BOOKSめぐみです。

今回ご紹介する本は、黒柳徹子さんの自伝「窓ぎわのトットちゃん」です。

国内では800万部が発行され、35か国で翻訳されている大ベストセラー。

黒柳さんのいつまでも変わらないバイタリティあふれ、おちゃめな性格の基盤は、この子ども時代に育まれたのだなあと思わずうなずいてしまう1冊です。

もくじ

「窓ぎわのトットちゃん」ってどんな本?

講談社BOOK俱楽部より画像転載
https://bookclub.kodansha.co.jp/
  • 著者:黒柳徹子
  • 初版年月日:1981年3月(文庫版 新組版発行年 2015年8月)
  • ページ数:377ページ(文庫版 新組版)
  • ジャンル:エッセイ

軍国教育の時代に、東京にあった自由な校風の「トモエ学園」に通うトットちゃん(黒柳徹子さん)の日々を書いた自伝エッセイ。

トモエ学園では、席が決まっておらず時間割もなし!校舎はなんと電車の車両!子どものことを一番に考えた教育を実践された校長先生の小林宗作(そうさく)さん、学び舎のなかまとの生活が生き生きと書かれています。

愛犬ロッキー、バイオリン奏者のお父さん、子ども思いのお母さん、いつもトットちゃんを見守ってくれました。

こんな人におすすめしたい本です

並べられた本のイメージ

夏休み中の小中学生

漢字にはルビがふられているので、小学高学年から読めます。文字が大きい分、ページ数は多いです。

まとまった読書時間が取れない人

ひとつずつのエピソードが短いので、すき間時間や電車通勤時などにおすすめです。また教養としても必読書でしょう。ぜひ手に取ってみてください。

いわさきちひろさんの絵がすきな方 

トモエ学園ののびのびした子どもたちと、挿絵の子どもたちの絵がマッチングしています。

私が好きなページと言葉

誰もいない教室の画像

(省略)お弁当の時間に、校長先生が、自分たちのお弁当箱の中をのぞいて、「海のものと、山のものは、あるかい?」とひとりずつ確かめてくださるのが、うれしかったし、それから自分たちもどれが海で、どれが山かを発見するのも、ものすごいスリルだった。

「窓ぎわのトットちゃん 新組版」(P56)黒柳徹子

トモエ学園では、お弁当には「海のものと山のものを持たせるように」家庭へ頼んでいたそうです。海のもの、つまりおかかやのり、山のものはきんぴらごぼうや梅干しなどです。

もしどちらかが足りない子には、学校側が用意した“ちくわの煮物”や“お芋の煮物”などのおかずをお弁当のふたにのせてくれたそうです。

めぐみ

「海のもの山のもの」なんてシンプルで、わくわくする言葉なんでしょう!現代の「食育」よりずっといいな!と思いました。

校長先生は、火を見ながら、そばに立っている息子の、大学生の巴さんに、いった。

「おい、今度は、どんな学校、作ろうか?」

「窓ぎわのトットちゃん 新組版」(P327)黒柳徹子

トットちゃんが大すきだったトモエ学園は、空襲で焼けてしまいました。これまで黒柳さんがトモエ学園でのユニークな学校生活を語っているのを見聞きしたことはありましたが、なぜその素晴らしい学校が現在は運営されていないのかを知りました。

まとめ:大人も子供も同じ人間

教室から外を見る少女のイメージ

この名作を読むのは、実は今回が初めてでした。きっかけは保育士試験のテキストに、戦前に日本に初めて幼児教育「リトミック」を取り入れた方ということで、トットちゃんが通ったトモエ学園の校長先生である小林宗作さんについて書かれていたからです。

めぐみ

読み進めていくうちに、国語の教科書に載っていた「畠の先生」は、この作品から抜粋されたものだったんだー!と気づきました。たしか小3だったと思います。いまの小学生も習っているのでしょうか…!

校長先生とトットちゃんのやりとりをみて、おとなも子どももお互いを信頼し合うって、難しいけれど大切なことだなとあらためて気づかされました。

この本を小林宗作先生に捧げているように、トットちゃんがどんなに校長先生のことが大すきで尊敬されているかもよくわかりました。

それにしても大人になったトットちゃんは、子どもの頃の思い出や、当時の自分の気持ちをよく覚えているなあと感じました。よっぽどこの学校での生活が充実していたのでしょうね。

めぐみ

今回ご紹介した新組版には、初版時、文庫版、さらに新装版の3つのあとがきが収められているのもおすすめですよ。

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