沖縄の歴史を絵本でサクッと学ぶ「琉球という国があった」

こんにちは。SHIORI BOOKSめぐみです。

本日ご紹介する本は「琉球という国があった」という絵本です。

かつて日本とは別の国であった現在の沖縄県、琉球王国

小さな南の島国にどういう歴史があったのだろうか?

繁栄したのにはどういう背景があるのでしょう?

今の沖縄を知らない人にも読んでもらいたい、わかりやすい絵本です。

もくじ

「琉球という国があった」ってどんな本?

  • 著者:上里隆史 富山義則/写真 一ノ関圭/絵
  • 初版年月日:2012年5月
  • ページ数:40ページ
  • ジャンル:絵本

沖縄県は、つい120年前までは日本ではなく琉球王国という別の国でした。

約450年続いた琉球王朝が、中国や朝鮮、東アジアとも貿易をさかんに行いどのように発展していたのかを写真と絵でわかりやすく解説してくれます。首里城は政治を執り行ったり、王族の住まいとして建てられました。その佇まいは日本のお城というよりは、中国や朝鮮など大陸の影響を色濃く感じます。それもそのはず、琉球は明(現在の中国)と深いつながりがあったのです。

こんな人におすすめの一冊です

本を読む人

これから首里城を訪れる人

事前学習に役立つ1冊です。小学校中学年以上であれば読める内容なので、家族旅行や修学旅行、大人の方にもちょうどいい。首里城の歴史背景がわかると、数倍見学が楽しくなるはずです!

首里城火災の復興の力になりたいと思っている人

この本の売り上げの一部は、(一財)沖縄美ら島財団「首里城基金」に寄付されるそうですよ! 一度訪れたことがある人はぜひ手に取っていただきたい本です。

記憶に残るページとことば

シーサーの画像

たとえば(中略)室町幕府の将軍は10年に1回だけ。それ以上行っても入国を断られてしまいます。ところが、琉球にかぎっては回数が無制限。1年に何度行っても歓迎されます。

「琉球という国があった」上里隆史著 P26より

さらに、明は貢ぎ物を運ぶのに必要な船を、30隻もただで琉球に与えます。(中略)ジャンク船といって、世界最高水準の技術で造られた300人乗りの中国式大型帆船です。(中略)修理も中国でしてもらいます。

「琉球という国があった」上里隆史著 P26より


琉球王朝が明に厚遇されていたことに関する一節です。

明に貢ぎ物をもってあいさつに行ける回数は、国ごとに定められていました。なぜ、明はこれほど琉球を特別扱いしたのでしょうか。終わりのページに仮説が2つ紹介されているのでぜひ読んでみてください!

琉球は、南の海の恵まれた場所にあり、朝鮮からは優れたところを取り入れ、中国や日本とも大変親しくつきあっている。この日中両国のあいだにある「蓬莱の島」(理想郷のこと)のような琉球は、船によって世界に橋をかけている(省略)(P8)

首里城の正殿(政治を司る場)に吊るされていた「万国津梁(しんりょう)の鐘」に刻まれていた言葉です。

津梁とはかけ橋のことです。

鐘には「琉球がいちばんえらい、強い」とは書かれていません。

めぐみ

覇権や征服ではなく、地理的に周りとうまくやっていくことこそが繫栄の証だったんですね。今っぽい考え方で素敵です。

まとめ:沖縄に住んだことがある人は必読!

砂浜に打ち寄せる波と青空の画像

沖縄の人たちは、県内出身者を「うちなーんちゅ」、それ以外の人を「ないちゃー」とか「やまとんちゅ」(ちゅは人の意味)と言います。

那覇市首里出身の友人が「わたしはスインチュだよ」と言ったとき、私は聞きなれない言葉でいったい何のことかわかりませんでした。

それは「首里の人」、つまり首里出身者という意味でした。

首里は、戦前まで首里市という那覇市とは別の行政区でした。その名残で現在も「首里大名町」(おおなちょう)、「首里金城町」(きんじょう)など、地名に首里とつく町名が20近くあります。これらの地名に代々住む人たちの先祖の多くは、琉球王朝時代に王様に仕えていたそうです。

「スインチュ」であることは子孫の誇りであることが、友人の話ぶりから伝わってきました。

2019年10月末に起きた首里城の火災の映像を見たとき、私は言葉を失いました。

沖縄県とりわけ首里の出身の方にとっては、どんなに辛いできごとだったでしょうか。

めぐみ

新型コロナウイルスの状況が落ち着いたら、首里城公園に行こうと思っています。

せっかくなので、かつて私が住んでいた最寄りの安里駅(あさと)から「金城町石畳道」(今から約500年前に作られた首里城に続く道)を歩いて行き、そして高台からみえる東シナ海を見ながら、琉球王朝の人々が中国大陸を貿易で行き来していた時代に思いを馳せてみようと、そんな旅を考えています。

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